ダイオードI-V特性測定器作成:2-2-2. 回路設計 – 回路の実装(PWM平滑化以外)

2025年8月31日

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本記事の主旨

ダイオードI-V特性測定器(カーブトレーサ)作成の測定回路のPWM平滑化以外実装解説について記す。

本記事の目的

本記事の目的を以下に記す。

  • 測定回路のPWM平滑化以外実装とその解説を記すこと
  • 測定回路のPWM平滑化以外実装に係る実験を記すこと

本記事の背景

ダイオードI-V特性測定器(カーブトレーサ)作成の中で測定回路を作成したため、本記事でその部分的な解説をする。

本記事の位置づけ

以下の流れで作業説明と解説を行った。

記事に対応したリンクを添付した。

概要説明:ダイオードI-V特性測定器作成:0. 概要 | 工事中.com

  1. 取扱説明
  2. 回路設計
    1. ダイオードのI-V特性を手作業で確認
    2. 回路の実装
      1. 回路の実装(PWM平滑化)
      2. 回路の実装(PWM平滑化以外)★現在のページ
  3. PC側ソフト設計
    1. pySerialでUSBシリアル通信
    2. Matplotlibでのグラフ表示
    3. Pythonで最小二乗法の指数関数近似
    4. openpyxlでグラフ描画と最小二乗法の指数関数近似
  4. マイコン側ソフト設計
    1. Arduino Uno Rev3 / R4 Minima
    2. Raspberry Pi Pico / Pico 2
  5. 実験
    1. 1N4148の測定でマイコンとソースの組み合わせを比較
    2. 種々のダイオードを測定
    3. 種々の高精度ゲルマニウムダイオードを測定
  6. まとめと補足

全体の回路実装

下図のように実装した。

回路の解説

以下で回路の解説をする。

電源

オペアンプの電源は9[V]だが、マンガン電池を電源とした場合は実測すると70[mA]が最大電流であった。

よって、オペアンプの電源としては、アルカリ電池を使うことが好ましい。

ボルテージフォロワ

ボルテージフォロワ回路は、回路図中盤のU1A、U1B、U2A、U2Bを用いた部分である。

ボルテージフォロワの最大出力電流は、実測すると30[mA]近辺であった。

最大100[mA]の電流を測れるようにするために、4つのボルテージフォロワ回路を並列化した。

ボルテージフォロワの入力と出力を比較

オシロスコープはAC入力モードで測定した。

R1が1[MΩ]、C1が1[uF]のときのボルテージフォロワの入力と出力の、それぞれのリプルを測定した。

ボルテージフォロワを並列化せずに、一つのみ用いて測定した。

CH1の黄色で表されるのが、ボルテージフォロワの入力のリプル波形である。

CH2の青色で表されるのが、ボルテージフォロワの出力のリプル波形である。

以下の画像になった。

なぜか、オペアンプ出力後のほうが、むしろ定電圧化された。

パスコン

パスコンは、回路図後半のC2を用いた部分である。

ボルテージフォロワ出力後の、ノイズ除去用のパスコンである。

ダイオード測定回路

ダイオード測定回路は、回路図後半のD1を用いた部分である。

ADC1とADC2が測定する電圧を比較

オシロスコープはAC入力モードで測定した。

ADC1とADC2が測定する電圧の、それぞれのリプルを測定した。

CH1の黄色で表されるのが、ADC1が測定する電圧のリプル波形である。

CH2の青色で表されるのが、ADC2が測定する電圧のリプル波形である。

以下の画像になった。

ダイオード検波によりダイオードの電圧が変わっている場合、CH1のリプルよりCH2のリプルが大きくなる。

しかし、測定結果からは、ダイオード検波の影響がなさそうに見える。

前回(2-2-1. 回路設計 - 回路の実装(PWM平滑化))

次回(3-1. PC側ソフト設計 - pySerialでUSBシリアル通信)

他の回

「ダイオードI-V特性測定器作成 連載記事」でタグ付けを行っている。

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