ダイオードI-V特性測定器作成:1. 取扱説明
本記事の主旨
ダイオードI-V特性測定器(カーブトレーサ)の取扱説明について記す。
本記事の目的
本記事の目的を以下に記す。
- 今回自作したダイオードI-V特性測定器(カーブトレーサ)の取扱説明を記すこと
本記事の背景
ダイオードI-V特性測定器(カーブトレーサ)を作成したため、本記事で簡単な取扱説明をする。
本記事の位置づけ
以下の流れで作業説明と解説を行った。
記事に対応したリンクを添付した。
概要説明:ダイオードI-V特性測定器作成:0. 概要 | 工事中.com
- 取扱説明★現在のページ
- 回路設計
- ダイオードのI-V特性を手作業で確認
- 回路の実装
- 回路の実装(PWM平滑化)
- 回路の実装(PWM平滑化以外)
- PC側ソフト設計
- pySerialでUSBシリアル通信
- Matplotlibでのグラフ表示
- Pythonで最小二乗法の指数関数近似
- openpyxlでグラフ描画と最小二乗法の指数関数近似
- マイコン側ソフト設計
- Arduino Uno Rev3 / R4 Minima
- Raspberry Pi Pico / Pico 2
- 実験
- 1N4148の測定でマイコンとソースの組み合わせを比較
- 種々のダイオードを測定
- 種々の高精度ゲルマニウムダイオードを測定
- まとめと補足
注意事項
測定対象が破壊されない保証は全くない。
環境構築
動作OS
Windows 11
Python環境
Pythonバージョン
Python 3.10.10(おそらくPython 3.10以上なら動作)
Pythonモジュール
以下を全部、pip installコマンドを用いてインストールする。
- numpy:数値計算用
- scikit-learn:関数近似用
- openpyxl:Excel操作用
- Matplotlib:グラフ用
- pyserial:シリアル通信用
測定回路
回路
下図のように実装する。
オペアンプの電源は9[V]だが、マンガン電池を電源とした場合は実測すると70[mA]が最大電流であった。
よって、オペアンプの電源としては、アルカリ電池を使うことが好ましい。
下図のD1にあたるダイオードが測定対象であるため、入れ替えできるように作る。

部品
筆者が使ったものではないものもあるが、秋月のリンクを記した。
本章に書いた金額は、2025/08/17現在の税込み価格である。
ここに書き出した部品は金属皮膜抵抗 1/2W100Ω ±0.1%以外はよく使う部品である印象があるため、まとめ買いしても損はしないと思われる。
この行で、これらの部品があるキットのAmazonリンクを挿入したかったが、調べてもヒットしなかった。
なぜ電子工作キットにタイマ555をいれオペアンプを入れないのだろうか。
以下の広告の商品では、金属皮膜抵抗 1/2W100Ω ±0.1%とオペアンプ以外はある。
広告
今回の回路作成に必要最低限の個数を購入するのに必要な金額は610円、このとき単価で換算した回路に使う部品の合計金額は183円である。
単価が一番安くなるよう購入するのに必要な金額は5590円、このとき単価で換算した回路に使う部品の合計金額は125.96円である。
- R1:1M
- ばら売り
- まとめ売り
- カーボン抵抗(炭素皮膜抵抗) 1/6W1MΩ: 受動部品 秋月電子通商-電子部品・ネット通販:100本100円、単価1円
- C1:105
- ばら売り
- まとめ売り
- 電解コンデンサー1μF50V105℃ ルビコンPX: 受動部品 秋月電子通商-電子部品・ネット通販:200個960円、単価4.8円
- U1,U2:LM358
- ばら売り
- まとめ売り
- 2回路入汎用オペアンプ HTC製LM358GN: 半導体 秋月電子通商-電子部品・ネット通販:50個1100円、単価22円
- C2:104
- ばら売り
- まとめ売り
- 絶縁ラジアルリード型積層セラミックコンデンサー 0.1μF50V5mmピッチ: 受動部品 秋月電子通商-電子部品・ネット通販:500個2280円、単価4.56円
- R2,R3:100R、1/2W、±0.1%
- ばら売り
- なし
- まとめ売り
- 金属皮膜抵抗 1/2W100Ω ±0.1%: 受動部品 秋月電子通商-電子部品・ネット通販:10本350円、単価35円
- ばら売り
- D1:1N4148
- ばら売り
- なし、参考:汎用小信号高速スイッチング・ダイオード 1N4148 100V200mA: 半導体 秋月電子通商-電子部品・ネット通販:50本150円、単価3円
- まとめ売り
- 汎用小信号高速スイッチング・ダイオード 1N4148 100V200mA: 半導体 秋月電子通商-電子部品・ネット通販:500本800円、単価1.6円
- ばら売り
PC側ソフト
以下にアップロードしたソースを使用する。
マイコン側ソフト
以下の中から選択して使用する。
おすすめのマイコンは、Arduino Uno R4 Minimaである。
次に、Arduino Uno Rev3がおすすめである。
Arduino Uno Rev3
Arduino IDE用ソースファイル。
Arduino Uno R4 Minima
Arduino IDE用ソースファイル。
Raspberry Pi Pico / Pico 2
pico-sdk用CMakeファイルとソースファイル。
操作手順
以下の手順で、操作を行う。
- マイコンにソースを書き込む。
- PCとマイコンと測定回路をつなぐ。
- PC側ソースと同じ階層でコンソールを開き、python main.pyを実行する。
- 2分程度待つと、測定結果がPC側ソースと同じ階層にExcelファイルと画像ファイルの形式で保存される。
以下のような、グラフを含む結果が出力される。
Excelファイル
筆者はExcelをインストールしていないため、代わりにLibreOfficeで開いた。

画像ファイル

補足
GPUを使用したPCでLibreOfficeを使って出力されxlsxファイルを開く場合は、以下の設定をするとLibreOfficeを高速化できる。
- ツール > オプション > 表示 を開く。
- 「すべてのレンダリングにSkiaを使用」からチェックを外す。
- 「ハードウェアアクセラレーションの使用」にチェックを入れる。
- [OK]ボタンを押下する。
- LibreOfficeを再起動する。

前回(0. 概要)
次回(2-1. 回路設計 - ダイオードのI-V特性を手作業で確認)
他の回
「ダイオードI-V特性測定器作成 連載記事」でタグ付けを行っている。
広告
Amazonで定番のArduino Uno互換機スターターキット。


















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