令和になってもMPASMが半永久的に使えるPICアセンブリ言語開発環境構築手順書

2023年12月2日

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本記事の主旨

PICマイコンをアセンブリ言語でMPASMを用いて開発する環境構築について説明する。

MPASMの後継であるpic-asは発表されてからあまり時間がたっておらず、未だMPASMを使用すべき場面はあると思われるためである。

本記事の目的

 ページの目的を以下に記す。

  • Windows 10で動く
  • 半永久的にセキュリティ面で問題ない
  • 軽量動作
  • MPLAB X IDE最新版では使えないPICのアセンブラを使う

期間

2021年8月15日~2021年8月16日

開発に用いたもの

  • Windows 10
  • Pickit4

手順

VirtualBoxを使う

下図ページで[Windows hosts]ボタンを押下して最新版のWindows用VirtualBoxをダウンロードする。

軽量OSを使う

MPASMは32bit版のみ存在する。

そのため、32bit版OS上で動かす必要がある。

また、OSは軽量であるほうが良い。

今回は、有名な軽量OSであり、32bit版のサポートもまだ行われているLubuntuを採用する。

下図ページで「32-bit PC (i386) desktop image」を選択しダウンロードする。

MPLAB X IDEを使う

Linuxのサポートが切れても安全に使い続けたい。

そのためにはVirtualBoxのインターネット接続を切っておく必要がある。

インターネットが切った後はダウンロードできない。

そのため、MPLAB X IDEはWindowsであらかじめダウンロードする。

下図ページでMPASMが付属している最新のMPLAB X v5.3.5をダウンロードする。

VirtualBoxの主な設定をする

ダウンロードしたLubuntuを新規でVirtualBoxに取り込んだのち、設定からネットワークを開き「ネットワークアダプタを有効化」のチェックを外す。

USBを用いてVirtualBox内のLubuntuにMPLAB X IDEを移す

VirtualBox内でLubuntuを初期設定した後、WindowsでダウンロードしたMPLAB X IDEをUSBにコピーする。

その後USBをPCから取り外して再度取り付ける。

その後、VitualBoxのメニューバーの「デバイス」から取り付けたUSBを選択する。

その後、USBからMPLAB X IDEをLubuntu上の適当なフォルダにコピーする。

MPLAB X IDEをインストールする

sudo shでコピーしたファイルを実行する。

MPLAB X IDEの要所説明

New Projectでは、mpasmを選択する。

まとめ

現在MPASMを使うには手順が煩雑である。

pic-asが成長するとなるべく早くそちらに乗り換えるべきかもしれない。

おすすめの本

やさしいPICマイコンプログラミング入門

Pickit2を使用している等内容が古いが、PIC10F200(秋月で50円)について書かれているためおすすめである。

図解 PICマイコン実習―ゼロからわかる電子制御

PIC16F84A(秋月で300円)で少し高いが、ゼロからアセンブリ言語を用いてPICマイコンを学ぶのにわかりやすくおすすめである。

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